作家が作品を書き上げるのは、たいそうな
時間がかかる。時間を掛けて作るのに、出版社
などを通すと作家の収入の割合が低くなる。
それなら自分で全ての作業をして
自主制作をすればいいと思うかも
しれないが、それはそれでコスト
がものすごくかかってしまう。
だから、コストパフォーマンスを
良くして少しでも利益を上げる
ようにしなくてはいけない。
作家は自身の作品を客観視する
ようになるという。作品が作家の元を
離れて、独り歩きをし始めるそうだ。
また、作品を書き上げた時の作家は
その時間の作家であって、今では
別の作家のように思えるそうだ。
だから作家は作品をただただ遠く
から見守るしかなくなってしまう。
時間が経てば、アマゾンやブックオフ
などの企業の食い物になり、作家への
恩恵は何も帰って来なくなります。
それでも、作家として作品を
書き続けるのは、作品の成長を
見届けたいのかもしれない。
作家の思想が人々の目に触れて
あらゆる変貌を遂げていく姿を
楽しみにしているのだろう。
時間をかければ内容は深みを
増して、その後は人々にどう
享受されるのかが重要である。
作家と作品と時間の関係は
その3点が上手く組み合わさる
ことで新たな創造行為に繋がる
ということになるだろう。
「作品」「作家」「時間」11151039
人はいつ死ぬともしれないとなんとなく思って生きてきて、将来のことなど考えずに生きてきたのだと講義を聞いて思った。「作品」を書いている途中に「作者」が死んでしまうのはあることで、未完のままに世の中に出回った「作品」は多い。こだわればこだわるほど「時間」はかかり、リスクは高まる。それでも生きているものとして未来の予定を作らなければ予定は成り立たない。生きているものとして、生きていくものとして将来を見据えなければ自分で未来を選択することはできないのだということだ。当たり前のことながら締め切りを作るにはまず未来の「時間」、「作家」の労力が必要で、作り上げるまでの「時間」が過去になった時初めて「作品」が完成するのであって即席で簡単にできるものではないのだ。完成品ばかり目にしてその「作品」を「作者」がどれだけの「時間」や努力で書き上げてきたのか、考えたことはあったが、具体性はなかった。こだわりを持って描いたものが売れるというわけではなく、しかしこだわりを持ち労力と「時間」をかけて書き上げた作家はどうやら私の思っていたよりも多いようで、本の値段の決まる経緯や部数の選択それらの背景があるとは知らなかった。出版の知識はもちろん出版社の裏側や「作家」の暮らしそういったものを学べたのは私にとって大きな収穫だったと思う。