伊良子清白

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平出隆archives

芸術選奨文部科学大臣賞

藤村記念歴程賞

造本装幀コンクール・経済産業大臣賞

ライプチヒ国際ブックフェア「世界でもっとも美しい本」賞候補

《平出隆には、外見上、短歌や紀行文や日記など身辺に取材した、詩ではないようにに見える作品群があり、本書も一見すると伝記のよう。でも中味は、その企図、形式、発想、展開など散文詩そのものだ。現在の日本で唯一骨のある想像力の翼をのばすことのできる平出隆。彼と同時代に生まれて心底良かった。初期の詩集らしい詩集も、新しい日本語的想像力を探求して若々しくて良いが、最近の平出隆もその延長線上でほんとに良い仕事をしてる。平出隆をそばにおくと、そのへんの300人くらいの現代日本詩人は顔色なしだ。》 伊良子清白 芦屋

《本の函と装丁に惹かれるのはきわめて稀なことだ。三年前、ある古書店で岩波文庫の伊良子清白「孔雀船」を手に入れた時、たまたま同じ店にあった本書が目に入った。それはまことに魅力的な本であった。幅広の背の右三分の一が暗い灰色の地で、左三分の二が薄い灰色の地で分けられている。その地味だが美しい地柄に小さな絵柄が浮き彫りに施されている。中の本は「伊良子清白 日光抄」「伊良子清白 月光抄」の二分冊に分かれており、前者は白地にグレー、後者は白地にベージュに交互に地色が補完しあうように装丁されている。函の浮き彫りは清白の気象学書欄外への書き込みであり、「日光抄」「月光抄」はやはり清白の「月光日光」から採られている。さらに言えば、装丁のみならず活字の大きさ、配置、ノンブル、版面のレイアウトなどがじつにうまく按配されている。目次は各巻の主要参考文献の前に置くという凝りようで、しかも第一章、第二章といった割り振りではなく、その一、その二であり、その上章名はポイントを上げた活字を用いている。全体として繊細なデザイン感覚によって精妙に作られた本ということができる。書物の氾濫する今日、美しい物を求めることがいかに難しいことであるか・・・》伊良子清白 baudelairien5572

《「トーマス・マンは一人でノヴァーリスを発見した」とクルチウスが『文学と旅』の中で言っているが、平出隆も一人で伊良子清白を発見した、それも新しく発見したのだといってよいであろう。》 樋口覚

《明治期の卓越した一詩人の生涯と作品を、綿密きわまりない調査と核心にふれる繊細な批評とによって探りつくした、文字通り記念碑的な「評伝」。》 川村二郎(読売新聞2003.12.28)

《『孔雀船』一冊をもって忽然と消えた漂泊の詩人の評伝。清白の厖大な日記を入手し、その読み難い文字を読み解き、未発表の詩をわが身に引き寄せて、四半世紀の時を経て書き上げられた。「詩を廃す」という清白の覚悟が胸を打つ。今年最高の作と読んだ。》 高山文彦(読売新聞2003.12.28)

《『孔雀船』(明治三九年)一冊を残して詩壇から離れ、漂泊を生きた孤高の詩人を主題とする。だが、詩人の日記のシミュラクルたらんとするこの「文」は、はたして小説か、評伝か、批評か。文学の制度に微細だが決定的なずれを持ち込むその運動性において、すぐれて「六八年」的な書物である。》 守中高明

《日夏の発見から八十年。対するに、平出隆の追跡劇は、なぜ詩を棄てたのかの疑問を抱えて、『孔雀船』一冊を光源に清白の生の襞を照らし出す試みである。それがどれほど切実な問いであったか。問いの傍らに作者はさりげなく、「詩をやめる、というその衝動に私自身、ひそかな覚えがあった」と記している。これは、詩とは何か、その核心を衝く一撃と思う。答えは返ってはこない。しかし、行間からは、「旅行く者」は詩人である、という作者の静かな声が聞こえてくるのである。》 長谷川郁夫「平出隆『伊良子清白』」(図書新聞2004.3.6 『藝文往来』平凡社 2007年 所収)

《詩人が装幀にも手を染めるという麗しい系譜の継承者であり、装幀が果たす機微を熟知している詩人と、定評ある新潮社装幀室の有力な一員である望月とのコラボレーションによって達成された、清白詩の内実に寄り添う馥郁たる文学の香気。近来稀な至福の書だ。》 臼田捷治「装幀の風景7 馥郁たる文学の香気」(月刊言語2005.7)

伊良子清白 菅野昭正

伊良子清白 hmidori

伊良子清白uraraka-umeko

伊良子清白hasunemachi

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